民医連災害支援チーム・MMAT 初めて研修交流会を開催
二月二〇~二一日、全日本民医連はMMAT研修交流会を東京で行い、二四人が参加しました。
MMATとは(Min-iren Medical Assistance Team)の略。東日本大震災の経験から、初動を重視し創設が提起された災害チームです(「基本方針」二〇一五年六月発表)。大規模災害が発生すれば、全日本民医連の対策本部の指示で出動することや、平時から民医連の災害救援を機敏に実行すること、事業所の災害救助活動の訓練指導などが期待されています。全国会議は初開催。
阿南陽二MMAT委員長(副会長)が開会あいさつし、民医連が創設以来、災害支援にとりくんできた歴史にもふれつつ、「困ったところに民医連あり」の精神が根っこにあることや、活動が亜急性期や生活支援も含む幅広いものになることなどを語りました。
一日目は、東日本大震災での坂総合病院(宮城)での活動を同院の郷古親夫医師が報告したほか、三本の指定報告(奈良、新潟二本)と、事業所の災害対策についての報告が二本(群馬・利根中央病院、福岡・大手町病院)ありました。二日目は、DMATの立ち上げや災害医療の問題に詳しい東岡宏明医師を講師に、災害医療の基礎知識をはじめ、対応の視点や備えなどを学習。トリアージタグへの記入や、「休日勤務中、震度七の地震が発生」との設定で二つの課題(発災一〇分以内に行うこと/一時間以内に行うこと)に沿ってグループワークも行いました。
研修交流会は今後定期開催し、実践的学習や事業所の災害対策を交流します。
(民医連新聞 第1615号 2016年3月7日)