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民医連新聞

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もんじゅ君の温暖化のお話 日本でも増える、再生可能エネルギー

  前回はCO2のあまり出ない発電方法として自然エネルギーが増えてるってお話をしたよね。具体的にはどんなものがあるのかな?

伸び率ナンバーワンの太陽光発電

 日本でも2012年7月に固定価格買取制度がスタートして、再生可能エネルギーでつくった電力は一定期間おなじ価格で買い取ってもらえることが保証されるようになったの。
 制度が始まってからの3年間でもっとも伸びたのは太陽光で、発電設備の容量はそれまでの5倍、約2500万kwにもなったよ。
 太陽光パネルの寿命は20年以上。メンテナンスもあまりいらないから、一般のおうちでも屋根にのせて始められるのが他の発電方法とは違うポイント。日照時間の長い地域、たとえば山梨や宮崎などが特に向いているけれど、同じ土地でもパネルの向きや角度を工夫すれば効率よく発電できるんだ。

山や川や森林の多い日本は、可能性の宝庫

 日本は小資源国だっていわれるけれど、実は自然エネルギーのポテンシャルは高いの。
 細長い日本列島には、背骨のように高い山脈が走っているでしょ。雨が多くて水量にめぐまれている上に、流れの急な川も多くて、農業用水路もばっちり整備されてる。だから、水の落差でタービンを回す小水力発電のできる場所がたくさん。全国に約2万カ所近くあるという環境省の調査結果も出てるよ。
 山と海に恵まれているから、風力発電に向いた風が安定して吹く丘や海岸線もある。広い海の上で風車を回す洋上風力発電の実証実験も、すでに福島沖合で始まっているんだ。
 また、日本は世界有数の地震国だけれど、同時に火山国でもあるよね。地中のマグマで熱せられた蒸気の力でタービンを回す地熱発電も、東北や九州ではおこなわれているよ。
 そして木のクズなどで火を燃やし、発電や熱利用をする木質バイオマスも、山林の多い日本にはぴったり。広がる背景には「植林で大気中のCO2を木に閉じこめ、木を燃やすときにまたそのCO2を放出する。結果的に大気中のCO2量はプラマイゼロに」というカーボンニュートラルって考え方があるんだ。


もんじゅ君(@monjukun)高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られる。公式サイト:http://monjukun.com

(民医連新聞 第1614号 2016年2月15日)

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