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民医連新聞

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もんじゅ君の温暖化のお話 CO2を出さない自然エネルギー発電

 暖冬かと思いきや一転、寒い日がつづいているね。みなさん、風邪にご注意だよ。
 いまの寒さがそうだとは断定できないけど、温暖化は夏の猛暑やゲリラ豪雨だけじゃなく、冬の強い寒気をもたらすこともあるんだ。暑さにかぎらず気候をとにかく極端にしちゃうんだね。その結果、世界的に農作物がとれなくなったり、熱帯の感染症が広がったり、海水面が上昇したりするおそれがあるの。
 そんな深刻な被害をくいとめるためにも、温室効果ガスをなるべく出さない工夫が大事だよね。CO2の排出量の少ない発電方法には、どんなものがあるんだろう?

火力からはCO2、原発からは核のゴミ

 いまの日本で9割ちかくの発電をになう火力、そしてじわじわと再稼働のつづく原発、どちらも「熱でタービンをまわして電気をつくる」という仕組みはおんなじなんだ。
 火力では、熱をおこすために石炭や石油や天然ガスといった化石燃料を燃やすから、そのときに大量のCO2が出ちゃうよね。
 いっぽう原発では、ウランを核分裂させて熱を出すから、そこだけを見るとCO2は出ない。だけどそのかわり、無毒化するのに10万年もかかるようなやっかいな放射性廃棄物を出しちゃうんだ。事故が起きたときの影響も、あまりにも大きすぎるよね。

世界中で伸びる太陽光や風力発電

 そこで、CO2を出さないクリーンな発電方法として世界中で増えているのが、ごぞんじ自然エネルギーなんだ。
 最初の設備投資にはお金がかかっても、太陽光や風力、地熱、小水力、バイオマスなど、その土地にある自然のめぐみを活かして電気をつくるから、いちど導入すればそのあとの燃料費がかからないのが大きなメリット。
 火力や原発といった大がかりなやり方とはちがって、ちいさな規模から始められて、町や村単位でもとりくめる。これも旧来型の発電とは大きくことなるポイントだよね。
 2014年末には世界の発電の2割以上を占めるまでになったこの再生可能エネルギーについて、次回はもっとくわしくお話しするよ。


もんじゅ君(@monjukun)高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られる。公式サイト:http://monjukun.com

(民医連新聞 第1613号 2016年2月1日)

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