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民医連新聞

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戦争法案許さない 衆院で強行採決、審議は参院へ

 戦争法案(安保法案)が七月一五日に衆議院特別委員会で自民・公明両党の賛成多数で強行採決され、翌一六日の衆院本会議で可決、審議は参議院に移りました。会期は九月二七日まで延長され、参議院で議決に至らなくても、衆議院で再可決(出席議員三分の二)すれば法案が成立するという「六〇日ルール」が、九月一四日以降適用可能に。
 全日本民医連は一五日付で会長声明「戦争法案(安保法制関連法案)の強行採決に断固抗議する」を発表。
 県連・法人・事業所には、(1)戦争法案反対の宣伝行動にとりくむこと、(2)地元選出の国会議員への要請行動やファックスの送付、(3)地方議会へ戦争反対の陳情採択を求めるなどの行動提起を行い、戦後最大の国民世論と運動で、廃案に追い込もうと呼びかけました。また、作家の澤地久枝さんなどが呼びかけた七月一八日午後一時、「アベ政治を許さない」の書を各地で掲げるアクションにも応えました。
 全日本民医連として、日本医師会に法案に反対の態度表明も要請。同会はイラク戦争の際、人命尊重の立場から「即時終結」を求める声明を歯科医師会などと連名で発表しています。
 全日本民医連SW委員会は一六日に声明「私たちソーシャルワーカーは戦争法案に反対します!」を発表しました。
 東葛病院(東京)、松本協立病院(長野)、松江生協病院(島根)では医局が反対アピールをあげました。本紙前号で紹介した東葛看護専門学校の学生自治会も「命を護る医療者を目指す私たちだから今、戦争法案に反対です!」の決議を一七日に採択しました。
 各地の県連・法人・事業所では、緊急宣伝やアピール行動を展開。

▼国会に万単位の抗議 全国でデモや集会

 強行採決を前後して、国会周辺には人びとが抗議に押し寄せました。一五日は早朝から深夜にかけ約一〇万人が結集。車道まで人が溢れました。SEALDsの学生たちが呼びかけた抗議行動にはすべての野党議員が参加し、「国会の外のみなさんと力をあわせ、違憲法案も民主主義破壊も許さない」と約束。
 週末にかけては全国各地で同時多発的にデモが行われ、多数が参加しています。
 大学教員と学生が有志で「戦争法案反対の会」を作るなどの動きも。北海道大学医学部の同期生有志は地元紙に「九条を支持し、戦争法案の廃案を求める」という意見広告を出しました。

(民医連新聞 第1601号 2015年8月3日)