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民医連新聞

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私のお仕事 認定看護師

 多彩な職種が働く民医連事業所。それぞれが専門性ややりがいを語る連載。20回目は認定看護師です。

 認定看護師は、より専門性を高めた質の高いケアを実践し、看護集団全体のスキルアップに貢献できるような指導や相談をします。現在は、救急看護や皮膚・排泄ケアなど看護分野が21あり、私は訪問看護の認定を受けています。

地域で安心して療養できるように

 訪問看護は、赤ちゃんからお年寄りまで、地域で生活する療養者さんたち誰もがその人らしく生きていくことをささえ、医療と生活を統合する仕事です。
 訪問看護師は、多職種と協働し、その人の生活を大切にしながら、病状の安定や苦痛の緩和といった医療をマネジメントします。介護が弱ければ、介護保険のサービスだけでなく民生委員や「ご近所の底力」など、様々な力を合わせてケアマネジャーとサービス調整を行います。
 地域には、独居で認知症の利用者さん、「住み慣れた自分の家にいたい」と希望されるがんターミナルの利用者さんなどが生活していて、一人ひとりかけがえのない人生を送っています。
 看護師の訪問を楽しみにしていて、肩で呼吸しながらも「俺には、こうやって話す事が薬なんだよな」と人生を語り続けてくれた肺がんの利用者さんがいました。「たとえたった一人で息絶えたとしても、自分の家で死にたい」と語った難病の利用者さんも。最期の瞬間まで精神的に豊かになっていく姿に深い感動を覚えます。
 「その人が望む、その人らしい最期の過ごし方」をささえられた時、「この仕事をしていてよかった」とやりがいを感じます。

認定看護師集団をつくって

 千葉民医連では、2012年に認定看護師会議を立ち上げました。集団の強みを得て、地域のネットワーク作りや看護師などへの講演といった認定活動の支援や基盤作りをしています。また、存在を広めるために「認定看護師レター」を定期的に発行し宣伝しています。現在では、4分野(訪問看護・認知症・皮膚排泄・緩和ケア)7人の認定看護師が活動し、続々と仲間が増えています。
 就職して何年か後に、「今後どうやってスキルアップしていくか」と考えるのは当たり前のことです。認定看護師になってみて新たにわかったこと、見えてきた世界があります。たくさんの看護師に、ぜひ自分の得意な分野を深めてさらなる成長をしてもらいたいです。

(千葉・まくはり訪問看護ステーション 佐藤富子)

(民医連新聞 第1599号 2015年7月6日)