保険で良い歯科治療を 虫歯予防デーに国会内集会
虫歯予防デーの六月四日、「“歯は命”健康長寿社会をめざして 保険で良い歯科医療の実現を 6・4国会内集会」が行われました。民医連職員一〇二人を含む四一七人が全国から参加し立ち見が出るほど。
主催者あいさつで歯科技工士の雨松真希人さんは、社会の高齢化にも関わらず、診療報酬は約三〇年間変わっていない問題を指摘。「いまの報酬では限界。歯科技工師の職に就いた若者は、三~五年で約八割が辞めてしまいます。職種や立場を超え、力を合わせましょう」と呼びかけました。
国会議員も参加、民主党や共産党などから一〇人余りが発言しました。
各地・各団体からの報告では、医療生協さいたま新座支部支部長の広瀬ミサ子さんが「保険でより良い歯科医療の実現を求める」意見書を市議会で採択させた事例を報告。
歯科衛生士からは、三ツ木診療所の高野祐子さんが発言。入れ歯が割れても、高額なため新しい入れ歯が作れない例や、失業のため歯科診療を中断した患者の事例を報告し、「保険で良い歯科医療の実現は国民の願いであり、私たち歯科職員の責務でもある」と語りました。
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会と全国保団連は「保険で良い歯科医療」の実現を求める請願署名をスタート。五〇万筆を目標にしています。
(民医連新聞 第1598号 2015年6月15日)