守れ!憲法9の日行動
五月九日、「憲法九条を守ろう」「日本を戦争する国にさせない」と呼びかける九の日宣伝が全国で行われました。戦争立法が国会で審議されようとしているいま、事態を知らせる活動は、非常に大切です。各地から報告が届きました。
東京では、市民団体や労組メンバー約一〇〇人が新宿駅西口で、署名やシール投票を行いました。人出が多く、足早に通り過ぎる人も少なくありませんでしたが「私たちは戦争しない」のプラスターを見て、足を止める人もいました。
シール投票で、憲法九条を変えるかどうかに「反対」を投じた手押し車の高齢女性は「私は三月一〇日の空襲(東京大空襲)で親を亡くしたの」と。同窓会で上京したという大阪の男性は「戦争は絶対に反対!」と署名しました。
宣伝を見て駆け寄ってきた女性は、祖母と母親が広島で被爆、祖父は戦死し、その後も苦労続きだった家族の体験を聞いて育ったと話し、「戦争で幸せにはなれないんですよ」と強い口調。いまの日本の状況に危機感を持っていると話しました。夫が日本人で帰化したという中国人女性も。「九条を変えると、日本を良い国だと見ていた海外の目は変わると思う。最近、友人ともそんな話をしょっちゅうします。『中国が攻めてくるから軍備を』と言う人がいるが、中国だって戦争したくないよ」。
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千葉ではこの日、県弁護士会の呼びかけで集会とパレードを実施。六五〇人が集まりました。
福井は、四月二九日に続きJR福井駅前で共同の宣伝行動。
京都は、共同組織と職員が数十人で宣伝しました。
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毎月九日に憲法九条宣伝を行っている宮城、徳島、山口、宮崎の県連や事業所からも通信が。
宮城は、県連が核廃絶の「6・9」行動に参加して戦争立法や改憲の問題を訴えたほか、坂病院・つばさ薬局・事業協で一日前倒しで八日に合同宣伝を行いました。
徳島では、民医連の新しい宣伝資材を使って。山口も国道沿いや市役所前の三カ所でアピールしました。
宮崎は雨の中で奮闘。「安倍首相は戦争が好きなんでしょうか。とても怖い」という女性がいた一方、四〇~六〇歳ぐらいの男性で署名しない人が目立ちました。「地道に世論を高めていかないと」と、仁田脇弘文県連事務局長は語りました。
(民医連新聞 第1596号 2015年5月18日)