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民医連新聞

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3万人「憲法守れ!」 平和といのちと人権を! 5・3集会 横浜で

 五月三日、「平和といのちと人権を! 五・三憲法集会」(主催・同集会実行委員会)が横浜市の臨港パークで開催されました。「憲法集会」はこれまで「憲法会議」と「許すな!憲法改悪・市民連絡会」などでつくる「憲法集会実行委員会」と、「フォーラム平和・人権・環境」で、別々の集会を開いていました。今回は合同で新たな憲法集会実行委員会を結成してのとりくみです。
 参加は三万人超、憲法の集まりとしては、日本国憲法が制定された六八年前、皇居前で開いた式典の一万人を超え、今回が最大規模。
 呼びかけ人六人がスピーチ。ノーベル賞作家の大江健三郎さんは、安倍首相が先月の二九日に行ったアメリカ上院議会での演説にふれ、安倍首相が唱える「積極的平和主義」を批判しました。「国外で安倍首相が繰り返し語る『日本人は過去の戦争を乗り越え、世界中の戦争に参加する』という発言は嘘ばかり。国内では、国会ですら説明をせず、日本人は賛同も承認もしていない」と語りました。
 精神科医の香山リカさんは「人の心と社会状況は目まぐるしく変化しますが、平和への思いだけは不変の心理」「この憲法を使い尽くし、活かしていきましょう。今の憲法さえも使いこなせていない政権に、憲法を変える資格はないと思います」と発言。
 沖縄からも発言がありました。「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」高里鈴代さんは、県民の反対を無視して行われる辺野古基地移設への反対運動の現状を報告。「沖縄にとって、憲法の歴史はまだ四三年です。平和憲法のある日本への復帰を望んだにも関わらず、戦後の沖縄はあたかも憲法が無いかのように扱われてきました。今でも、辺野古基地建設など、米軍といっしょになって戦争をする準備がすすめられています。これは差別以外の何ものでもありません」と語りました。
 政党からは、民主、共産、社民、生活の四党の代表が連帯あいさつしました。
 「憲法守ろう!」「未来を守ろう!」と、三万人でシュプレヒコールしました。

(民医連新聞 第1596号 2015年5月18日)