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民医連新聞

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憲法なう(32) 表現の自由とヘイトスピーチ規制

【最近気になる「ヘイトスピーチ」は憲法に違反する? しない?】
 表現の自由を保障する憲法の下で,規制できるかどうかが議論を呼んでいるものがあります。ヘイトスピーチ(差別表現)です。
 ヘイトスピーチとは、ある属性を持った集団(女性、外国人、同性愛者など。自分の意思では変えられない属性であることが多い)を差別する内容の表現です。「行動する保守」と呼ばれる人たちが「朝鮮人殺せ」などとデモを繰り広げたことが有名です。不特定の人たちを対象としているので名誉棄損罪にはあたらず、それだけで処罰することはできません(暴力に及べば別です)が、取り締まりを求める声が上がっています。
 さて「人は生まれながらにして自由・平等」と考える立憲主義の下で、ヘイトスピーチを規制することはできるでしょうか? 次回までに考えてみてください。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1592号 2015年3月16日)