2015年４月～５月に開かれるＮＰＴ（核不拡散条約）再検討会議に向け、「核兵器全面禁止のアピール」署名を300万筆集めようと全日本民医連は呼びかけました。50筆の署名を集めた「ピースチャレンジャー」の思いを聞きます。今回はニューヨークにも行くことになっている神奈川の松原美保さんです。

京町診療所・看護師　松原美保さん

核は絶対になくしたい！！

　これまで私は社保平和委員として、署名活動、対市交渉、国会行動、東京大空襲資料館や靖国神社の見学などに参加してきました。
　2013年夏、２人の子どもといっしょに参加した広島の原水禁世界大会では、語り部の人から当時体験した原爆の恐ろしさについて話を聞き、原爆ドームでは目を覆いたくなるような生々しい戦争の傷跡を目の当たりにしました。広島や長崎の人たちを苦しめ、「核兵器を使ってまでも国家を大きくしたいのか！」と腹が立ちました。
　核は全てを破壊した後も、長い間汚染により動物も植物もそこには暮らせなくなります。人も生き物も建物も、存在するもの全てをなきものにしてしまう、そんな恐ろしいものはこの世に必要ないと強く実感しました。世界中の何も罪のない人々が核戦争で一瞬のうちに命を落とす…そんなことは絶対に避けなければなりません。自分たちや子どもたちの未来のために、何が必要なのか考えなければならない時が来たのです。

親身に協力してくれた職員、組合員さんに感謝！

　昨年11月30日、京町診療所の健康まつりでカンパとＮＰＴバザーを開催。平和カレーランチや96歳の義理の祖母が作った「松原おばあちゃんの揚げ餅」を職員に販売。その他、寿御箸、手提げ袋、手芸小物、給食ナプキン＆巾着、レジンのアクセサリーなど職員と組合員さんの奮闘による手作りバザーで目標金額を達成できました。
　「あなたは私たちの誇りよ！　がんばってきてね！」と温かい声をかけてくれた組合員さんや、カンパをしてくれた人も。職員、組合員のみなさんに心から感謝しています！　ＮＰＴ再検討会議まであと２カ月を切りました。署名集めに全力投球していきます！

（民医連新聞　第1591号　2015年3月2日）