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民医連新聞

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憲法なう(31) 表現の自由とわいせつ表現規制

【「わいせつ表現」は表現の自由のもとでも規制されるのはなぜ?】
 表現の自由の下でも、例外(してはいけない表現)があります。その一つが「わいせつ表現」です。
 わいせつ表現を規制しても憲法に違反しない、とされる理由はさまざまですが、「人が自然に持ち合わせる恥じらいの気持ちを刺激する表現をする権利は、最初からない(ので、立憲主義の下でも制限してよい)から」などの考え方があります。
 しかし何が「恥じらいの気持ちを刺激する表現」かは、文化や考え方などに左右されます。その文化や考え方にそもそも対立がある場合も多いのです。例えばレイプなど暴力的なテーマのゲームは規制されないのに、性器そのものを描写しただけで逮捕されるのはアンバランスではないか(最近も「ろくでなし子」さんの事件がありました)などの批判があります。

明日の自由を守る若手弁護士の会

(民医連新聞 第1591号 2015年3月2日)