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民医連新聞

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被災地の窓 【青森県発】 福島を忘れないために

 八戸医療生協では2012年、13年と、福島の職員と家族対象に「リフレッシュ休暇」の受け入れにとりくんできました。今年は福島の訪問を企画。9月 12~13日、職員や組合員11人で訪問しました。八戸市から車で8時間かけていわき市へ。視察に先立ち浜通り医療生協の伊東達也理事長(原発問題住民運 動全国連絡センター代表委員)を講師に学習しました。伊東さんは「日本史上、最大にして最悪の公害」と指摘。そして、3年6カ月の時点で、過酷な避難生活 による震災関連死が、直接死1603人を超えて1605人となり、9月11日現在1760人になったと話しました。帰れない人々の激増、持ち込まれる分断 と対立など、一言ひとことが胸に突き刺さりました。
 翌日は、浜通り医療生協の職員のガイドで夜ノ森地区(帰宅困難区域と居住制限区域)へ。たった1本の道路で指定が分かれ、どう考えても納得できませんでした。
 立ち入り禁止区域は津波被害のなかった地域も3.11当時のまま。自然災害は人間の営みで時間がかかっても再生できるが、原発被害は人間にはどうするこ ともできない(制御できない)問題が横たわっていると痛感しました。福島を忘れないため、来年もとりくみたいです。(八戸医療生協・荒岡英孔)
投稿も歓迎です。
メール:min-shinbun@min-iren.gr.jp

(民医連新聞 第1585号 2014年12月1日)