経済・社会背景が重症化に影響 「40歳以下2型糖尿病の研究」で会見 全日本民医連
全日本民医連は10月29日、「暮らし、仕事と40歳以下2型糖尿病の研究」(第40期全日本民医連学術委員会)の記者会見を開きました。調査は全国96事業所で782人の病歴や生活背景を分析したもの。
会見では、患者のうちBMI30以上が男女とも約75%を占め、成人前から肥満で、さらに体重が増加して糖尿病を発症したケースが多いと報告。大卒や既 婚の患者に比べ低学歴や未婚の患者で合併症を患う割合が高かったと紹介しました。
調査班の責任者である莇也寸志医師(石川・城北病院)は「経済的理由で定期受診ができにくい人も多く、治療も中断しやすい。治療や健診を受けやすくする ことが必要」と話しました。共同研究者の福田洋・順天堂大学医学部総合診療科准教授(予防医学)も同席しました。
(民医連新聞 第1584号 2014年11月17日)
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