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民医連新聞

民医連新聞

私のお仕事 保育士

 多彩な職種が働く民医連事業所。それぞれが専門性ややりがいを語る連載。18回目は保育士です。

命と向きあう保護者のパートナーとして

 保育士は、子どもの生活と発達をささえる「子どものパートナー」であり、「働く保護者の パートナー」でもあります。院内保育所では、急患や患者さんの急変に対応するなどでお迎えが遅くなったり、夜勤に対応したりする保護者のために、一般の園 で対応できない部分を補っています。日々、命と向き合い、疲れてお迎えに来る保護者がホッとできる雰囲気づくりも心がけています。
保育は平日の日中に加え土日祭日にも行います。合言葉は「育て! 光と風と土と水と」。自然や仲間の中で育つことを大切にしています。0歳から5歳まで毎 日散歩に出て、虫、植物、動物などの自然とふれあっています。春はあぜ道で転んでいた1歳児も、秋には転ばず歩けるほど足腰が強くなっています。実体験が 乏しい現代の子どもたちに、自分の体を使い五感を発揮できるよう心がけています。保育士自身も、子どもの目線で感動したり、大笑いしたり感性が豊かになれ る、本当に幸せな仕事です!

親子で「平和行進」

 もう一つ大切にしていることは、保護者との行事です。2カ月に1回の保護者会で年間の運営や計画、保育所の問題などについて話し合い、親子で楽しめる行 事も企画します。夕涼み会、親子遠足、餅つきなどを作り上げる中で、保護者同士仲間意識も深まります。また、毎年親子で「平和行進」に参加します。平和の 願いを込めた横断幕をかかげ、子どもたちが描いたゼッケンをつけて歩きます。秘密保護法、集団的自衛権行使の容認、憲法9条の解釈変更など、これから日本 はどうなっていくのか…と不安と怒りがこみ上げます。今こそ保護者、保育士で運動していかなければと思います。

*     *

 今年から全日本民医連の保育世話人になりました。全国の民医連保育所の方々と、思いや悩みを共有し、広い視野で学ぶ機会をいただきました。来年4月からは保育新制度が始まります。院内保育所も補助金など厳しい状況ですが、情勢を学びながら運動していきたいです。

(熊本・菊陽ぽっぽ保育園 川上隆子)

 ※本コーナーは今回で一旦休止します。

(民医連新聞 第1583号 2014年11月3日)