憲法なう(24) 学問の自由
【なぜ「学問の自由」が保障されることが大事なの?】
学問とは、既存の秩序や知識を疑って真理を探究するものです。そのため、権力から弾圧される危険が常にあります。戦前は「学問の自由」が保障されておら ず、滝川事件や天皇機関説事件など、政府にとって都合の悪い学説・研究者が弾圧される事件が頻発しました。そして人類社会の発展には学問の発展が不可欠、 という考え方から、「学問の自由」が保障されています。
また二三条は、「大学の自治」の保障をも意味します。大学の自治とは、大学の管理・運営を大学構成員(大学教員)の自主的な決定に委ね、設置者(政府等 の権力)の介入を排除する、という考えです。政治権力が、“大学の運営への介入”という手段で学問の自由を制約する危険を避けるためのものです。
明日の自由を守る若手弁護士の会
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