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民医連新聞

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だから安保はいらない(4) 日本を覆う米軍基地(2) 75%が沖縄に集中

沖縄には全国の七五%に当たる米軍基地が集中、面積は沖縄本島の一八・四%を占めます。市街地の一等地にある基地も多く、その資産価値は莫大で、地域の経済発展を大きく阻害しています。沖縄の基地の中心は海兵隊です。
在沖米海兵隊の司令部はキャンプ・コートニー(うるま市)にあります。歩兵部隊をキャンプ・ハンセン(金武町)とキャンプ・シュワブ(名護市)に、砲兵 部隊をキャンプ・ハンセン、航空戦闘部隊を普天間基地(宜野湾市)に設置。後方支援部隊がキャンプ・キンザー(牧港補給地区、浦添市)にあります。これら の基地から“殴りこみ”部隊として、アフガニスタンやイラクに出撃しました。
普天間基地は、「世界一危険な基地」と呼ばれています。宜野湾市の中心部に居座り、基地のすぐ隣に保育園や学校があります。二〇〇四年八月、沖縄国際大 学に墜落したCH53ヘリコプターは普天間での訓練中に墜落しました。今は過去に何度も海外で墜落事故を起こしているオスプレイ二四機が、飛行訓練を行っ ています。
沖縄には海兵隊の基地群ばかりか、アジア最大の空軍基地の嘉手納基地(嘉手納町)、原子力潜水艦の出撃・補給基地のホワイト・ビーチ(うるま市)、陸軍 の特殊部隊群(空挺)第一大隊など、陸・海・空の基地群が集中しています。
嘉手納基地には九〇機以上が配備され、そのうえ米軍の「外来機」も飛来し、一〇〇機以上で激しい訓練を繰り広げています。また、ミサイル防衛のための P3C対潜哨戒機、陸軍のPAC2・PAC3(パトリオット・ミサイル)部隊も置かれています。
沖縄本島と久米島の上空を覆うように設置されている「嘉手納ラプコン」は、米軍専用空域です。管制権の一部は二〇一三年三月に日本に返還されましたが、 普天間と嘉手納の進入管制は従来通り米軍が保持しています。羽田空港などからやって来た民間機は、本島上空で約三〇〇mの低空飛行を強いられています。
日本を覆うように設置された米軍基地は今、「米軍再編」の名のもとに、さらに拡大強化されようとしています。

(安保破棄中央実行委員会)

(民医連新聞 第1572号 2014年5月19日)