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民医連新聞

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私のお仕事 健康運動指導士

 多彩な職種が働く民医連事業所。それぞれが専門性ややりがいを語る連載。11回目は健康運動指導士です。

医療と連携して健康増進めざす

 健康運動指導士は、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び運動指導を行う職種です。
 私は川久保病院(盛岡医療生協)に併設された、「メディカルフィットネスLa・La」で働いています。生活習慣病の予防・改善と健康づくりをする事業所 です。病院の敷地内にあることで、医療スタッフとのカンファで情報交換・伝達が行えるのが利点です。
 La・Laでは利用者さんの体力測定の結果と医師が発行する運動処方箋に基づき、個々人に合った運動を提案。また、糖尿病の教育入院患者を受け入れてい ます。医師・管理栄養士と協力し、食事療法と運動療法を併用することで体重の適正化、特に内臓脂肪を減少させ、インスリン抵抗性を改善し血糖値の正常化に 努めています。

被災者支援では「青い山脈体操」

 共同組織の健康づくり委員会から、歌謡曲「青い山脈」で体操を作ってほしいと要望があり、事業所のスタッフで「青い山脈体操」を考案。「詳しく教えてほしい」と支部でも好評で、東日本大震災の被災地支援の際は、この体操を被災者のみなさんと行いました。
 歌詞を口ずさみながら、楽しそうに笑顔で踊る姿は、一瞬でも地震や津波の辛さを忘れているようにも見えました。それ以降、「青い山脈体操」は被災者が気 に入っていただいたと、現地スタッフからの申し出もあり、とても嬉しく思います。

利用者の笑顔をパワーに

 地域に出て、リズム体操やセラバンド、ウオーキング指導などの「出張教室」も定期的に行っ ています。みんなで集まって笑いながら楽しく運動するので、継続することができます。利用者さんから「痛みが少なくなった」「以前より歩くのが楽になっ た」「またお願いね」などの声を聞くと、やりがいを感じます。
 今後の課題はリハビリ部門と連携し、リハビリの機能訓練修了者がLa・Laで継続して運動できるようにすることです。お互いの専門性を発揮し、利用者さんの機能改善と健康増進につなげていきたいです。
 利用者さんの笑顔が私にパワーをくれます。私も、みなさんがいつまでも自分の足で歩けるように、健康寿命を伸ばす指導でパワーを送りたいと思います。(岩手・メディカルフィットネスLa・La、岡本寿)

(民医連新聞 第1567号 2014年3月3日)