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民医連新聞

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もんじゅ君のエネルギーのおはなし 第18回 いろいろあるよ、再生可能エネルギー 文・絵 もんじゅ君

 この連載も、あと1回でおしまい。そこで今日は、再生可能(自然)エネルギーの変わった仲間たちについておはなしをするよ。

エネルギーの「もと」がなくならない

 再生可能エネルギーの定義とは、エネルギーの原料が使っても使ってもなくならない、ということ。火力発電ならガスや石炭や石油、原発ならウランといった燃料が必要で、それらは使えばやがてなくなってしまうでしょ。
 けれど太陽光や風は、利用してもつぎからつぎへとあらたにやってきて、なくならない。それが「再生可能」ってことなんだ。

太陽光や風力、地熱のほかにもいろいろ

 日本では2012年に、再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートしたの。これは 「自然エネルギーでつくった電気を一定の値段で電力会社が買い取りますよ。だから安心して自然エネルギーで発電してね」というもの。この制度によって、自 然エネルギーによる発電は1年間で1割も増えたんだ。
 有名なところでは太陽光や風力、それから地熱発電などがあるよね。なかでも太陽光は全国どこでも、家庭でもできるから、いちばん伸びているんだ。でもそれ以外にも、いろんな種類の自然エネルギーがあるんだよ。

スカイツリーでも使われている地中熱

 たとえば雪の多い地域では、冬のあいだに雪を大きな倉庫に貯めておいて、そこで野菜やお米を保管する「雪氷熱利用」というやり方があるの。雪の冷気とうるおいで、おいしく農産物を保管することができるんだって。
 それから、地下は大気中にくらべると1年を通してあまり温度が変わらないという特徴があるの。その熱をとりだして冷房や暖房に使う「地中熱利用」という方法もあるんだよ。東京スカイツリーでも使われているんだ。
 また、小水力発電を水道管でやろう、というこころみも宮城で始まっているの。水道の流れで発電だなんて、まさに一石二鳥だね。
 あらたな発電方法はみんなの町でも始まっているかもしれないよ。ぜひ地元の新聞や役場のウェブサイトを気をつけて見てみてね。

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もんじゅ君/高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られ、ツイッター(@monjukun)のフォロワーは10万人超。著書に『おしえて!もんじゅ君』(平凡社)など。公式サイト:http://monjukun.com

(民医連新聞 第1566号 2014年2月17日)

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