もんじゅ君のエネルギーかるた ニュースをおさらい
あけましておめでとうございます。もんじゅ君ですだよ。二〇一三年に話題になったエネルギーのニュースを、かるたでおさらい!
再稼動の話題もまた出てきそうだけど、めげないで、ヘンなことには「ヘンだよね」って声を上げていきたいね。
2012年から固定価格買収制度がスタート!
それから1年で、全国の自然エネルギー発電量は10%も増えたんだ。
特におおきく伸びたのは太陽光だけれど、今後は海の上でおこなう洋上風力や、農業用水でも可能な小水力の拡大も期待できるよ。
京都の府立工業高校では、3年生の生徒たちが自分達で小水力発電のしくみから勉強して、設計から組み立てまでおこなったんだ。
長野の工業高校でも、おなじく高校生のつくった水車が学校の敷地内で動き出しているよ。小水力はこれからどんどん身近になりそう。
原子力規制委員会さんの決めた再稼動の新基準は、じつは欧米とくらべると甘いそう。
フィルター付ベントや、「これがなければ福島第一はもっとひどいことになっていただろう」といわれる免震重要棟も、建設に5年のゆうよが認められているんだ。そのあいだに事故が起きたらどうするの!?
福島県沖で進んでいるのは、世界でも最新の風力発電の実験。どこがあたらしいかというと、 風車を海の底に固定させず、「浮き」を使ってぷかぷか浮かべる浮体式とよばれる方法をとっていること。これがうまくいけば、浅瀬の海のすくない日本でも、 風車をたてられる場所がぐっとひろがるんだ。
自民党さんが年末に発表した、国のエネルギー基本計画。原発依存度を減らしてくはずだったのに、「再稼動できるものはどんどん再稼動させていくぞ」っていう方針なの。
これ以上動かしても、放射性廃棄物が増えちゃうだけだよ~。
2013年、ふくいち君で大問題になった汚染水。「漏れてない」「海には流れてない」といってたのに、どちらもウソで・・・・・・。
じつは「大量の地下水が汚染されるんじゃないか」という懸念は事故直後からあったのに、ずっとほったらかしだったんだって!
もんじゅ君/高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られ、ツイッター(@monjukun)のフォロワーは10万人超。著書に『おしえて!もんじゅ君』(平凡社)など。公式サイト:http://monjukun.com
(民医連新聞 第1563号 2014年1月6日)
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