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民医連新聞

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私のお仕事 臨床検査技師

 多彩な職種が働く民医連事業所。それぞれが専門性ややりがいを語る連載。9回目は臨床検査技師です。

患者さんの回復や症状改善につながる検査

 臨床検査技師の仕事には、患者さんから採った血液や尿などに含まれる成分を分析する検体検査と、心電図や脳波など、身体に触れながら行う生理検査があります。検査内容や種類は患者さんの症状によって多岐にわたります。
 検査技師は早く正確に検査を行い、患者さんの早期回復や症状改善につながるようがんばっています。また、検査技術や学術の進歩は目覚ましく、新しい知識 などを積極的にとり入れながら医療の質の向上に努めています。
 私の仕事に対するこだわりは、様々な情報を積極的に取り入れ、常に観察し考えながら検査をすることです。検査結果は、様々な要因で変化することがありま す。正しい結果を報告することは大変なことですが、そこにまたこの仕事の魅力や楽しさを感じています。
 また、検査技師はいろいろな診療現場で仕事ができます。私も眼科や生理検査、自己血糖測定検査の指導などで患者さんと関わっていますが、患者さんに対し てマニュアル通りの接し方では検査がすすまない事をよく経験します。
 その中で患者さんに納得してもらったり、対話の中で治療に役立つヒントを得ることがあります。こんな時は嬉しい瞬間で、やはり患者さんあっての仕事だと感じます。

チーム医療に欠かせない

 昨今チ-ム医療がさかんに言われ、NSTや院内感染防止など、多職種と共に行う仕事が増えています。その中で検査技師の価値を認めてもらったり、自身も他の職種の考え方に感心したりするなど、今までなかった意識が生まれているように感じています。
 新卒で入職して25年を迎えますが、臨床検査技師としても民医連職員としてもまだまだ学ぶことがたくさんあり、毎日が驚きと新鮮さに満ちています。こんなに面白い仕事を続けさせてもらって感謝しています。
 検査技師は華やかな職種ではないですが、貢献度は高いと思います。社会保障費が抑制される中、私たちへの診療報酬は低く抑えられています。全国の仲間と ともに社会保障費のアップにつながる運動を続けていきましょう。

(出雲市民病院 濵村寛)

(民医連新聞 第1561号 2013年12月2日)