なくせ! 原発 11・2ふくしま大集会 “福島の声、発信しつづける” 7000人で“脱原発”
一一月二日「なくせ!原発11・2ふくしま大集会」(主催:同実行委員会)が福島市荒川運動公園で行われ、七〇〇〇人が集まりました。冒頭、主催者を代 表して楢葉(ならは)町宝鏡寺(ほうきょうじ)住職の早川篤雄さんがあいさつ。「二年八カ月、汚染水が増え続け、今後の暮らしが不安。福島の現状を知って もらい、全国で原発をなくす行動を起こそう」と呼びかけました。
呼び掛け人を代表して、JA福島女性部協議会会長の大川原けい子さんが農業者の思いを報告。
浪江町議会の小黒敬三議長が連帯あいさつし、事故直後の状況を報告、原発事故の収束宣言の撤回を求めたいと話しました。
福島県弁護士会の槇裕康副会長は、賠償の相談活動について報告。「政治を変えなければ被害者は十分な賠償を受けられません。政治を動かすのは、みなさんの力です」と訴えました。
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんや、日本共産党や民主党の議員もあいさつしました。
リレートークでは北海道・新潟・九州から発言。九州からは玄海原発の操業差し止めを求める訴訟の弁護団が報告。原告一万人を目標に七〇〇〇人まで到達したと紹介しました。
続いて福島県民医連のピーチャリ隊の青年たちが登壇。集会前には総勢二九人で、「NO原発!」を訴えながら自転車で走ってきました。避難している患者さ んの心境や福島の現状について報告。そして「NO原発を訴えると『日本の電気はどうなるんだ』と言われる。でも福島の現状を見れば、電気の問題ではないと 分かる。いま、原発をなくすことに真剣に向き合っていく時」と訴えました。
その後、ふくしまSMILeプロジェクトの「再稼働反対」コールに続いて、ふくしま復興共同センター子どもチームが神輿(みこし)を担ぎながら登壇。 「子どもたちが前を向いて歩めるように」と話し、集会アピールを読み上げました。
集会後は、二つのコースに分かれて市内をパレード。「怒」や「原発再稼働反対」と書かれたプラカードをもって原発反対を訴えました。
わたりケアセンター職員の篠谷衛さんは集会後もNO原発を訴える自転車へ。「風化しないよう、今後も福島の声を発信し続けなければ」と話しました。
(民医連新聞 第1560号 2013年11月18日)
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