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民医連新聞

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医療・介護の現状語り変えよう いのちまもる10.24国民集会に3000人 政策転換いつやるか 「今でしょ!」

 医療、介護の充実をめざす「いのちまもる10・24国民集会」が一〇月二四日、東京・日比谷野外音楽堂で行われ、全国から三〇〇 〇人超が駆けつけました。全日本民医連をはじめ、保団連、医療福祉生協連、中央社保協、日本医労連など一四団体による実行委員会の主催。(新井健治記者)

 主催者を代表して日本医労連委員長の山田真巳子さんがあいさつ。看護師の三割が一六時間以上の長時間夜勤に従事、勤務医の七割が強いストレスを感じながら働いている実態を告発。
 社会問題になった“ブラック企業”を例に、「私たちが医療・介護の状況を語り、世論を変えましょう。消費税増税や社会保障改悪など問題が山積する今だか らこそ、変化をつくるチャンス。多くの団体、個人と共同し政策を転換しましょう」と訴えました。
 続いて、「いつやるか? 今でしょ!」のフレーズで一躍有名になった予備校講師の林修さんが登場。林さんの妻は産婦人科医で、月に八~一二回も当直があ るそうです。「人の命を預かる仕事は大変だと、つくづく思う」と言います。
 予備校で接する若者に、デモや集会など行動の意味を受け止める力が弱くなっていると指摘。「相手の言葉を受け止め、考える力を持った若者を育てていきた い。私は言葉の力を信じています。ともに良い社会をつくっていきましょう」と呼びかけました。

日医も初めて賛同

 日本共産党参院議員の田村智子さんと倉林明子さんが登壇。田村さんは「いのちまもる一点で大きな国民運動を起こし、安倍内閣の暴走にストップを」と訴えました。
 日本医師会から初めて集会賛同メッセージが届いたほか、日本歯科医師会、全国自治体病院協議会、全日本病院協会、JAなど一六〇超の団体、個人からメッセージが寄せられました。
 全国腎臓病協議会、医療福祉生協連、宮城県保険医協会、大阪府立病院がリレートーク。宮城県保険医協会副理事長の井上博之さん(歯科医)は、宮城県の被 災者の医療費・介護費窓口負担の免除打ち切りについて報告。「協会が患者二六〇〇人に行ったアンケートでも、免除復活を切実に求める結果が出た。また、医 療費免除により歯科で二割も受診が増えたことから、窓口負担を軽減してこそ、医療、介護の充実を図れることが明らかになった」と強調しました。
 集会アピールとして(1)憲法をいかし、いのちと人権が大切にされる社会保障の充実を(2)医療・介護の営利化反対(3)医師・看護師・介護職員を大幅に増やす、の三点を国に求めました。
 集会後は林さんのフレーズにならい、「医師、看護師増やすのは」「今でしょ!」などとコールしながら、銀座までパレード。また、民医連から一三県連八一人が国会へ行き、地元選出議員へ要請しました。
 「悪政をぶっこわすガオー」と書いたタスキを胸にゴジラの着ぐるみで参加した岡山ひだまりの里病院看護師の松本法子さん(23)は「就職するまでは、こ うした集会に関心がなかった。社会問題に興味を持たないと、いつの間にか制度を変えられてしまうことが分かりました」と言います。
 勤医協札幌西区病院看護師の西沢直子さん(23)は、「増税なのに介護保険はサービス減らすの? それはクマ(困)る」と、北海道の熊の絵を描いた横断 幕でパレード。「看護師は絶対的に不足し疲労が蓄積している。ぜひ、増員を」と訴えました。

(民医連新聞 第1559号 2013年11月4日)