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民医連新聞

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もんじゅ君のエネルギーのおはなし 第3回 再稼働の基準がきまったら、すぐ動かされちゃう? 文・絵 もんじゅ君

 みんな、いま日本じゅうで動いている原発がどれくらいあるか、しっているかな?
 そう。ボクもんじゅとおんなじ福井県にある大飯くん3、4号機のたったふたつだけ。
 だけどことしの7月に国の原子力規制委員会さんが、原発を再稼働させるときのあたらしい基準を決定することになっているんだ。
 そしてそれにむけて、全国で10基以上の原発が再稼働の申請をだそうとしているらしいの。福井の高浜くん、愛媛の伊方くん、佐賀の玄海くんに鹿児島の川 内(せんだい)くん…などなど、各地の原発がやる気をみせているんだよ。

活断層のある敦賀くんも再稼働!?

 再稼働の申請を検討しているところの中には、なんと規制委員会さんから「2号機の真下に活断層がある」と指摘されている敦賀原発くんまでふくまれているの。
 ニュースをみていると、「7月には再稼働の基準がきまるんだな」「で、再稼働の申請をしてOKがでたやつから動きだしちゃうんだ」っていう気になってき ちゃうよね。だけど、じつはぜんぜんそんなことはないの。

年内の再稼働、 本来ならありえない

 まず「来月7月でスムーズに新基準がきまるのか?」、そして「基準がきまって各原発が申請を出してから、審査にどれくらい時間がかかるのか?」がポイントなの。審査は最短でも半年~1年、同時に3つくらいの原発しかチェックできない、といわれているのね。
 もし、いちどに10基が申請をだすと、おなじ場所にある原子炉はふたつまとめて審査するとして、6基ぶんほどのゴーサインがでるのがはやくて来年の2 月。そのころなら冬の電力需要のピークは終わりかけだから、すぐに動かしだす理由はないはずなの。
 ということは、年内のあらたな再稼働はふつうに考えるとなさそうだし、いま動いている大飯くんが定期検査に入れば、しばらくまた「原発ゼロ」の期間がつづくと思うんだ。
 これからは「ちゃんと厳しい基準なのか」「再稼働の審査はテキトーじゃないか」「審査がOKでも、いま動かす必要があるか」というのをみんなでみていかなくちゃね。

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もんじゅ君/高速増殖炉。エネルギー問題のやさしいニュース解説で知られ、ツイッター(@monjukun)のフォロワーは10万人超。著書に『おしえて!もんじゅ君』(平凡社)など。公式サイト:http://monjukun.com

(民医連新聞 第1550号 2013年6月17日)