首相のTPP参加表明に抗議 ―日本の医療の崩壊まねく
三月一五日夜、安倍晋三首相が環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を表明しました。この日はこれに怒る市民団体や労働組合などが国会前での座り込みや抗議行動を展開し、騒然としました。
正午前から「STOP TPP!! 官邸前アクション」がとりくんでいた国会前での抗議には、全日本民医連の藤末衛会長も参加。「TPP交渉に参加すれ ば、薬価がアメリカの言い値になったり、民間医療保険が参入する危険性が。国民皆保険の日本の医療が崩壊しかねない」と訴えました。
また同日、全日本民医連は抗議声明も発表。TPPは全ての物品関税の撤廃をはじめ「サービス」「制度」についても規制緩和・撤廃が前提、対象は二一分野 にわたり、医療・教育など影響は広範囲。いま以上に医療崩壊をすすめる、など六点の問題を指摘し、反対と撤回を求めています。
【20日に民医連緊急集会】
四月二〇日、TPP交渉参加阻止を掲げた民医連の緊急学習決起集会を行います。一三時三〇分から東京・TKP御茶ノ水にて。
(民医連新聞 第1545号 2013年4月1日)
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