使ってみよう ソーシャルメディア(4) 注意事項編
最終回は、ソーシャルメディアを使用するにあたっての注意事項について。
トラブルを避けるには
ネット上での発言で“炎上”、するなどのトラブルを避ける方法は、日常生活では当然の、守るべきことを守ることが大事です。
■法律や公序良俗に違反しない
■他者を誹謗・中傷しない
■誤った情報を流さない
ソーシャルメディアは発信した情報が瞬く間に拡散することが利点でもあり、危険な点でもあります。発信した情報が半永久的にインターネット上に残っても 良いのか、考えてから送信ボタンを押しましょう。それでも間違いがあった場合はすぐに訂正し、謝ることが大切です。
■著作権を侵害しない
好きなアイドルやマンガの画像などは、ついつい貼りたくなるものですが、著作権侵害の恐れがあります。他にも歌詞や文章、デザインやプログラムなど、他人が制作したものはほぼ著作権があると認識しましょう。
プライバシーの保護について
ある店の従業員が有名人の来店をTwitterで公表して問題になったことがあります。また、身近な知人との写真などをアップする際も、タグ付き機能で個人情報と結びつき、プライバシーを侵害するケースもあります。
病歴などの情報はプライバシーの中でも非常に重要度が高いものです。民医連のみなさんは、患者さんの個人情報の流出に十分気を付ける必要があります。
また、ソーシャルメディアの利用をためらう理由の一つとして、利用者自身のプライバシー保護の問題があります。Facebookなど住所や電話番号を入 力すると、プロフィール設定が“公開”になっていることが多く、そのままでは誰でも見られる状態になります。不特定多数の人に見られたくない場合は、忘れ ずに公開範囲を設定しておきましょう。
組織で運用する際には
組織でソーシャルメディアを運用する際には、ネットが得意な個人のマンパワーに任せがちです。ただ、そうすると担当者への負荷が大きく、部署の異動などで頓(とん)挫することにもなりかねません。複数人体制で運用し、組織内で知識や情報を共有しましょう。
◆
ここまで注意事項を羅列すると、二の足を踏む人もいるかもしれません。それでもソーシャルメディアの利用者が増えるのは、それだけの魅力と可能性を秘めているからです。
一番怖いのは“知らない”ことです。危険性を認識しルールを守って、恐れず使ってみましょう。
(株式会社きかんし・山口尚子)
(民医連新聞 第1543号 2013年3月4日)
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