若者は組合をめざす番外編! 首都圏青年ユニオンにすき家が謝った!
昨年末までこのコーナーで連載していた山田真吾さんが働く首都圏青年ユニオンが、12月21日、外食チェーン「すき家」とのたたかいで、大きな成果を勝ち取りました。
「すき家」(株式会社ゼンショー)のたたかいの発端は2006年のことでした。東京の2店 舗で働いていたアルバイト従業員たちが、突然解雇通告を受けました。店舗の改装がその理由でした。納得できなかった従業員たちは、個人加入できる首都圏青 年ユニオンに相談し、加入しました。団体交渉の結果、解雇は撤回、職場に戻ることもできました。あわせて、この中で明らかになった未払い残業にもメスが入 り、すき家のアルバイト全員に割増残業代が支払われることにもつながりました。
ところがその翌年から、ゼンショー側はいっさいの団体交渉を拒否します。「個人加盟ユニオンには労働組合の資格がない」と主張。同社のこの姿勢には、東 京都労働委員会、つづいて中央労働委員会からも団交に応じるよう「命令」が出ましたが、同社は応じず、国を提訴するに至っていました。
以来、仙台の店舗の従業員3人が未払い賃金の支払いを求める裁判をおこすなど、粘り強くたたかいを続け、12月21日、東京地裁で青年ユニオンの主張を 全面的に認める和解が成立。ゼンショーは団交拒否を謝罪し、今後は誠実に応じることや解決金の支払い、組合員を差別しないことなどを約束しました。
このたたかいについては民医連新聞の連載(10月15日付 連載14回)で山田さんが報告しています。
(民医連新聞 第1540号 2013年1月21日)