総理は私たちの声を聞け! 2013年も官邸前で市民ら TPP、社会保障、原発、新政権に問う
「TPP参加阻止、生活保護改悪反対、脱原発―」二〇一三年の年明けから市民らの首相官邸前行動が始まっています。一二月の衆院選で発足した自民・公明政権への危機感は強く、熱いアクションになっています。
【火曜・TPP】 一月八日午後六時から行われた、 「STOP TPP首相官邸前アクション」には、一五〇人が集まりました。主催は市民団体などで構成する実行委員会。主催者は選挙結果の分析を行い、小選 挙区制が民意を反映しない制度であることも指摘。「今後、自民党は公約通り反対を! と運動しよう」と呼びかけました。
また、参加者らは運動への決意表明を行いました。
【水曜・社会保障】 九日午後六時からは、「このまます すむと困っちゃう人々の会」の呼びかけで、消費税増税や生活保護改悪、社会保障切り捨て政策に抗し、九〇人が集まりました。介助者とともに、介護タクシー を使い、初めて参加したという重度の障害者の姿も。「どうしても来たかった」と語った患者は、生活保護受給者の医療を切り下げることに異議を表明。また、 生活相談にとりくんでいる弁護士は、相談事例が増加している実態を報告し、「軍備を増やすカネがあるなら、生保改悪はやめるべき」と。新政権が真っ先に 狙っている生活保護改悪阻止の決意を固めました。
【金曜・脱原発】 一一日は、脱原発を求める一万三〇〇〇人が、官邸と国会正門前で声をあげました。
政権発足早々、脱原発とは真逆の方向にすすもうという安倍内閣への危機感を反映し、参加者は増加傾向。原発を推進してきた自民党に責任を求める声や、再稼働方針への怒りを、原発事故被災者らが発言。
青いTシャツの健友会有志(東京)の自転車隊をはじめ、仕事を終えて来た首都圏の民医連職員の姿もありました。
(民医連新聞 第1540号 2013年1月21日)