職場づくり、青年育成など議論 ―教育委員長会議ひらく―
全日本民医連は一〇月二八~三〇日の三日間、東京都内で二〇一二年度教育(共育、職員育成)委員長会議を開きました。青年職員を取り巻く情勢や職 場づくりについて学び、交流するとともに、「全日本民医連教育活動をすすめるうえでの指針(二〇一二年版)案」を議論するのが目的です。
全日本民医連の柳沢深志・職員育成部長のあいさつに続き、岩須靖弘事務局次長が「情勢の新しい特徴と民医連運動」について講演。佐藤秀明・共育育成委員 長が「全日本民医連教育活動をすすめるうえでの指針(二〇一二年版)案」について提案しました。
現場の実践5題
現場から五人が指定報告。石川・寺井病院の信耕久美子事務次長は、「現場スタッフの問題解決能力向上と提案型運営」を目標に新綱領三カ年計画と教育計画 にとりくんだ経験を報告。「多職種による事例検討会を重視し、職員間の連携が増え、患者・利用者への対応に変化が現れた。検討会では常に綱領のどの部分と リンクするかを意識したことで、日々の活動と綱領について深めることができた」と紹介しました。
東京・立川相互病院副院長で、全日本民医連医師研修委員長の山田秀樹さんは、研修医に対する理念教育の実践を報告。「法人における制度教育推進の教訓と 課題」(福岡佐賀民医連・親仁会教育委員会事務局長、三子田大輔さん)、「長野県民医連青年委員会の取り組み」(同県連青年委員長、吉田晃康さん)、 「“民医連の介護理念”~時代の要請に見合った介護職の養成」(全日本民医連介護福祉部職員養成委員、太田眞智子さん)との報告が続きました。
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愛知県立大学の久保田貢准教授が「青年を巡る状況と教育の力」と題し、学習講演。特に一八~三五歳(七七年~九四年生まれ)の青年たちは消費社会のも と、人間関係が弱体化した中で育ったと指摘し、久保田さん自身が日々接する学生の様子などを紹介。「一方で、今の若者も、社会的弱者に寄り添い、ささえる 人たちの姿を魅力的に感じている。民医連の活動は力強く、すてきだ。自信をもって語ろう」と激励しました。
(民医連新聞 第1536号 2012年11月19日)