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民医連新聞

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若者は組合をめざす ひとりで入れるけど、ヒトリにならない 首都圏青年ユニオン専従日記(7) ~みんなの支えでできている~ 文 山田真吾

 首都圏青年ユニオンの組合員数は約350人。組合員の多くは、自分自身の労働問題を解決するために加入しています。ですから、毎日のように団体交渉や裁 判があり、同時進行中の案件は30件以上です。また、「違法の3点セット」(連載3回目)で紹介したように、不安定な働き方から生活が困難になるケース や、生活に困って電話をかけてくる人も。労働問題から生活相談まで、3人の専従体制で行なっています。
 首都圏青年ユニオンは2000年に結成しました。組合員の多くは不安定な働き方で、その組合費だけでは、専従者を配置し、組合活動を維持することはでき ません。しかし、専従者を置かなければ、日常的な労働・生活相談活動、団体交渉の対応ができず、問題も解決できなくなり、泣き寝入りは止まりません。そこ で、2004年に、高校教師、大学教員、弁護士などが中心となり、専従者配置のための財政支援団体「首都圏青年ユニオンを支える会」を結成しました。
 年会費は1口6000円。会員には首都圏青年ユニオンが発行するニュースレターや各種資料を毎月発送しています。会員専用のメーリングリストも作り、 様々な情報を配信しています。以前メーリングリスト上で、定時制高校の先生が「教え子が卒業後、不安定労働者になっている現実がある。ユニオンのメーリン グリストやニュースレターで取り上げられている本を授業に使ったところ生徒たちの反応がよかった。特に残業代を取り返したところでは歓声が上がった」と発 信していました。
 先の見えない中で、自ら生命を断つ人が毎年3万人を超えています。20代の自殺死亡率はどの世代よりも高い状況です。私は首都圏青年ユニオンの役割のひ とつに、若者たちの働き方や生活に希望のひかりを照らすことがあると考えています。みんなの支えでできているこのひかりのもとに、今日も誰かが相談をして きます。
 ※「首都圏青年ユニオンを支える会」に関する資料請求はE-mail:union@seinen-u.orgまで。

(民医連新聞 第1527号 2012年7月2日)