都道府県連医師委員長会議開く 福島への医師支援など議論
全日本民医連は都道府県連医師委員長会議を6月16~17日に行いました。福島県・磐梯熱海(郡山市)で、福島支援を中心に40期の課題を論議しました。
一日目は、増田剛医師部長が、この間の民医連医師集団の活動と教訓、福島支援や医師養成な ど四〇期の重点について問題提起。アンダー三〇〇〇件問題での勝利や群馬・利根中央病院支援の教訓、「オール民医連」の医師確保と養成の到達点を振り返 り、放射能汚染の影響で医師体制が厳しくなっている福島・わたり病院や桑野協立病院などへの医師支援を呼びかけました。
なお各分野の課題では以下の点が提案されています。医師研修では、卒後臨床研修評価機構の受審や後期研修整備。医学対活動では、二年で三〇〇人超の卒年 確保と五〇〇人の奨学生集団をつくることや、医学対担当者全国会議の開催。青年医師分野では青年医師世代を代表する全国会議の開催など。ドクターウエーブ では勤務医労働実態調査、ドクターズランやシンポなど。
そして、福島県連から、現地の状況や職員の悩み、決意が報告され、出席者は福島への連帯と支援の思いを深くしました。発言したのは杉山いずみ医師・根本 利恵子看護師長・遠藤剛医師(医療生協わたり病院)、宮田育治専務(郡山医療生協)、増子清子さん(郡山医療生協副理事長)。
二日目は宮城と岩手から発災当時の状況や現在の支援活動などを報告。また、地協単位で重点課題や福島支援を論議しました。(安丸雄介、 医師部事務局)
(民医連新聞 第1527号 2012年7月2日)