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民医連新聞

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お金の心配なく治療を 歯科医ら危機打開集会

「口から見える格差と貧困 歯科医療の危機打開決起集会」が一〇月三〇日、東京で開かれ、約五〇〇人が参加しました。全日本民医連の江原雅博歯科部長が 「いつでも誰でもお金の心配なく歯科治療を受けられるよう運動しよう」と開会あいさつ。保団連・歯科代表の宇佐美宏さんが基調報告し、窓口負担の大幅軽 減、二〇一二年度診療報酬の大幅引き上げ、保険給付拡大などを訴えました。
 七人がリレートーク。全日本民医連歯科部の庄司聖さん(島根・塩冶歯科)が、二四の歯科事業所で実施している無料低額診療事業について報告しました。
 古川民主病院歯科クリニックの歯科衛生士・小玉奈緒美さんは、震災直後から避難所や介護施設を回った経験を報告。仮設住宅での歯科相談会が交流の場にな り、通院の足のない人に共同組織を紹介するなど役立っている、と話しました。また被災者への窓口負担免除で安心して受診できるようになった患者が多いこと に触れ、「負担免除が来年二月で切れることに憤っている」と発言しました。
 歯科技工海外委託反対のとりくみや、行政による個別指導の不当性を告発する発言が続きました。
 宮城の参加者は、「被災者の窓口負担免除で、七月の歯科医療は金額で前年比一〇四・九%。『痛い歯だけ治して』と言っていた患者が『この機会に全部治し て』と希望したり、がまんしてきた入れ歯の不調を直してほしいと来院するなど、窓口負担の重さがいかに受診を抑制してきたか明らかになった」と発言しまし た。
 集会に先立ち、都内二カ所で宣伝。歯ブラシなどを配りながら、一時間で一一〇〇筆を超える「保険で良い歯科医療を」署名を集めました。(丸山聡子記者)

(民医連新聞 第1512号 2011年11月21日)