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民医連新聞

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東電は田畑返せ 農家が賠償求め上京

 四月二六日、福島第一原発の放射能漏れ事故の影響で大きな被害を受けている東北・関東地方の農民約四〇〇人が、東京電力本社に詰 めかけ、損害賠償を求めました。「東電は全面的に償え! 抗議・賠償請求行動」です。国民の食料と健康を守る運動全国連絡会と農民運動全国連絡会(農民 連)が呼びかけました。

 千代田区・東京電力本社前。緑のバンダナを身につけた人たちがぎっしり並びま す。「東電 俺げの田んぼ汚したな 許せね!」「自然を田畑を地域を返せ」などと書かれたむしろ旗が乱立。福島からはバス三台を連ねて一五〇人が上京。出 荷停止になった野菜や原乳を積み、千葉からは牛も連れてきました。汚染で出荷停止を言い渡された直後に自殺した農家からも遺族が参加。
 深刻な訴えが次々。「ホウレンソウ草を作っていた。出荷停止で無収入になったが、種代・肥料代などで毎月二〇万円の請求はくる」、「五〇箱だったニラの 買いとりが二〇箱に…」「安全な作物を作ろうと二七年間、化学肥料を使わず、はいつくばって働いてきた。その土に放射性物質をまかれてしまった。この怒り は言葉で表しようがない」。
 参加者一同で「東電は賠償せよ」と書いたプラカードを掲げ、シュプレヒコールを行いました。
 また、集会と並行して、代表者が東電役員に損害賠償を求めました。

(民医連新聞 第1500号 2011年5月23日)

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