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民医連新聞

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2011年原水爆禁止 「平和行進」東京を出発! 被災地支援 脱原発 今年は特別な意味もって

 五月六日、東京都江東区の夢の島公園第五福竜丸展示館前で、二〇一一年原水爆禁止国民平和大行進の出発式を行いました。一九五八年から始まったこの平和行進は今年で五四回目。今では、約八割の市区町村で毎年一〇万人が参加する国民運動です。
 出発式会場では、津波で被災した、千葉県旭市の花で「ピースフラワープロジェクト」と題してのカンパ活動や、ボクシングウエルター級元日本チャンピオン の小林秀一さんが参加者から折り鶴を集めた「二一万羽折り鶴プロジェクト」などが報告されました。
 冒頭、東日本大震災の犠牲者のために参加者で黙祷。原水爆禁止日本協議会の高草木博事務局長があいさつし「今年の行進は核兵器のない世界を求めること、 三月一一日の東日本大震災による被災地と被災者支援、そして福島原発事故を二度と繰り返させないため、自然エネルギーに転換させようという特別な意味を持 つ」と話しました。
 各団体のリレートークでは、原発事故に関する発言が多くみられました。
 福島県農民連の三浦広志さんは「南相馬の自宅は原発の被害を受けた。親の代から築いてきた畑に放射能がまかれた。原発と人間は共存できない」と訴えました。
 全日本民医連の大河原貞人事務局次長は「原発事故の放射能汚染に対し、国が全責任を持つよう検診の無料化や生活保障など強く求める。新しい核兵器廃絶ア ピール署名は、民医連の各事業所で積極的なとりくみが始まった。核兵器のない世界の平和と安全の達成をめざし、今日の平和行進を起点に運動を大きくした い」と話しました。
 日本山妙法寺の木津博充さんは、原発事故の影響で家族が離ればなれになっている被災者の手記を代読、「電気も原発もいらない。今は、家族団らんの時間がほしい」と話しました。
 ほかに日本被団協や日本青年団協議会、新婦人などが発言しました。
 最後に、東京~広島コースを通し行進する石崎忠男さんと、広島~長崎コースの五十嵐成臣さんが決意表明しました。

 出発式の後、参加者七〇〇人は、強い日差しの中、夢の島から銀座、新橋を通り、芝公園までを平和を訴えながら歩きました。

(民医連新聞 第1500号 2011年5月23日)