【情報】 小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種再開について
今年3月2日以降、小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを含むワクチンの同時接種後に、乳幼児7人の死亡例が報告されたため、一時見合わされていた接種が、4月1日に再開されました。
医薬品等安全対策部会と子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会が3月24日、「現段階の情報において、いずれもワクチン接種との直接的な因果関係 は認められないと考えられる」との評価結果を発表しています。それによると、両ワクチンとも、米国での使用成績、企業報告で一定頻度の死亡例が報告されて おり、小児用肺炎球菌ワクチンでは10万人接種で0.1~1人程度、ヒブでは10万人接種で0.02~1程度です。国内の頻度はそれと大きな違いが見られ ない、としています。
今後の対応については、保護者に情報を提供したうえで同意を得ること、重篤な基礎疾患のある乳幼児については、「状態を確認して慎重に」「単独接種も考 慮し」医師の判断で実施するとしています。また、引き続き情報を収集し、専門家による評価を速やかに行い、対10万人接種あたり死亡数が、因果関係の有無 にかかわらず、0.5を超えた場合、対応を速やかに検討、「積極的疫学調査を行うしくみ」が必要としています。
(民医連新聞 第1498号 2011年4月18日)
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