市民の声を無視した国保料の大幅値上げ くわみず病院
【熊本発】熊本市は二月九日の国保運営協議会で、二〇一一年度から一人平均年九九〇〇円の国保料値上げを決めまし た。当院も参加する「熊本市国保をよくする会」はこの間、国保料値上げに反対する四万五〇〇〇人分の署名を集め、市に提出しました。同協議会では協議に入 る前に「よくする会」代表で熊本学園大学の高林秀明准教授が実態調査(七〇一世帯)から見た国保の現状を報告、当法人(芳和会)の今村裕次専務が値上げ反 対の趣旨説明を三〇分にわたって行いました。しかし、議場は市民の悲痛な声を無視する雰囲気でした。協議会会長は審議中に三〇分も居眠りし、原稿を読むだ けで「結論ありき」の進行で、全員一致で値上げを決定。傍聴した「よくする会」会員一四人は怒りを抑えきれませんでした。
所得二〇〇万円の四人家族で、年間三九万円の国保料が一気に四二万円に。いのちと人権を守る医療人として、「国保が人を殺す!」事態を絶対に許すわけに はいきません。今後も国保改善運動をすすめます。
(近藤敬一郎、事務)
(民医連新聞 第1496号 2011年3月21日)
- 記事関連ワード