ドクター小池 都知事選に出馬 「新しい福祉都市東京を創ろう」
東京都知事選(四月一〇日投開票)に、「革新都政をつくる会」から医師で全日本民医連元理事の小池晃さん(共産党前参院議員)が立候補します。小池さんは「新しい福祉都市・東京を創るために、民医連のみなさんとともにたたかいたい」と呼びかけます。
全日本民医連は二月一八日の理事会で小池さんの推薦を決めました。一九日の第二回評議員会では藤末衛会長が「自らの選挙として全力をあげたい」と位置づけました。
評議員会であいさつした小池さんは「石原都政は福祉と教育を破壊し、巨大開発に税金を注ぎ込んだ一二年でした。都政を変えたい、その一念で立候補しました」と話しました。
石原知事は「何が贅沢かといえば、まず福祉」と放言してはばからない人物。小池さんは「何が大切かといえば、まず福祉」と強調します。
小池さんは参院議員時代に、高すぎる国保料の引き下げや、国保証取り上げを止めさせる運動の先頭に立ちました。「今度は行政のトップとして、国会で提案してきたことを実現したい」と抱負を語ります。
一二兆円と韓国の国家予算に匹敵する都財政を組み替え、市町村国保への財政支出、七五歳以上の医療費無料化、特養建設、認可保育園建設など総額二五〇〇 億円を捻出、いのちと暮らしを第一に考える都政に転換します。また、都立病院半減計画を中止、石原都政時代に次つぎ廃校された看護学校の復活も図ります。
小池さんのユニークな発想と政策実現力は国会論戦で実証済み。小池さんが提案した未利用国有地(東京二三区だけで東京ドーム一二八個分)の活用で、東京 都世田谷区に来春、認可保育園が二カ所開設します。
都内で特養や保育園を新たに開設するには、高い土地代がネックです。未利用国有地の活用をはじめ、用地費補助の再開も公約に掲げます。
一九六九年、革新都政は老人医療費の無料化を行い、国がならいました。巨大都市東京の政策は、全国に大きな影響を与えます。「医療・介護・福祉の充実を はじめ、貧困の解消や雇用の拡大など、都が先頭に立つことで国に実現を迫る」と力を込めます。
「私の最大の味方は民主主義と住民の要求をかかげてたたかうみなさん。これは他候補にはまねのできないことです。みなさんとともに、都政転換の大きなうねりをつくりたい」。
(民医連新聞 第1495号 2011年3月7日)