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民医連新聞

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路上見回りで緊急保護 坂総合病院

【宮城発】当院の社保委員会では、昨年一二月から、病院周辺の路上生活者を毎週朝晩見回っています。
 二月三日朝、職員二人で塩釜市内の公園にいるSさんを訪ねると、腹痛で動けなくなっていました。「半月前から吐き気がひどく、数日前から血も混じってい る」と訴えます。病院のSWと連絡をとりながら受診に同行、出血性胃潰瘍との診断で入院になりました。
 Sさんは四六歳、家庭の事情で二年ほど前から公園で生活していました。昼は暖のとれるパチンコ屋やショッピングセンターなどにおり、夜はこの寒さの厳し い時期でも公園のあずま屋のベンチで、ブルーシートと毛布・寝袋でしのいでいました(写真)。一月中旬以降は、食べたものをたびたび吐き、体重も落ちてい ました。寒さで眠れていなかったそうです。ついにこの日は、歩くこともできなくなっていたのでした。
 入院を機に生活保護を申請しました。治療しながら、SWとともに今後の生活を相談していくことになりました。
 社保委員会では、この二カ月間の路上生活者の見回りで車上生活者二人、公園生活者二人と知り合い、声かけをしています。引き続き支援にとりくんでいきます。
(神倉功、事務)

(民医連新聞 第1494号 2011年2月21日)

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