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民医連新聞

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医師養成、研修の発展めざし 第9回臨床研修交流会ひらく

 全日本民医連と医療福祉生協連が共催し、第九回臨床研修交流会を一〇月二九~三〇日に開きました。初期研修医、後期研修医を確実 に増やすこと、そのために内外の情勢をつかみ、民医連の医師養成をさらに発展させることが課題となっています。四一県連から医師・研修医・研修に関わる職 員約二五〇人(うち医師一五七人)が参加しました。(村田洋一記者)

 〇二年卒から〇五年卒の若手医師四人によるシンポジウムが開かれました。後期研修・専門研修をどのような思いですすめてきたかを紹介し、研修を通して考えた民医連医師としての成長や、地域の中でどんな医療をしたいかなど展望を語りました。
 ワークショップは研修医向け企画として「ドクターG(総合診療医)」「社会的背景・Solid factを意識したカンファレンスツールをつくろう」 「SEA(Significant Event Analysis)を研修医の臨床推進能力の向上にどう活用するか? 当院におけるヒヤリハットカンファ レンスの実演と運営のポイント」の三つ。指導医層向け企画には「外来指導の実際」「今さら聞けない? 指導医の聞きたいこと知りたいこと」の二つ。そのほ か、プログラム責任者向け企画として「初期研修プログラム責任者交流会」、事務系職員企画で「コミュニケーションスキルを学ぼう」が行われました。
 午後五時から行われたポスターセッションには六三演題が寄せられ、テーマは初期・後期研修と臨床研修全般に分かれ、多彩でした。会場では多くのポスターと演者を囲む聞き手で埋めつくされました。
 福井大学医学部・地域医療推進講座教授の寺澤秀一さんが「地域医療再生とゼネラリスト養成」と題して記念講演。寺澤さんは教鞭をとりながら、救急部と総 合診療部の統括責任者として「救急に強い総合医」の養成と、地域医療再生に携わっています。臨床医としての経験やカナダとアメリカの医大で研修した経験を 軽妙に語り、聞き手を引きつけました。
 全体を通して参加者からは「興味深い内容だった」「来年もぜひ参加したい」との感想が多く出されました。研修医からも「他院の研修の様子を知り、刺激を受けた」「次代への期待を強く感じた」などが出されました。

(民医連新聞 第1489号 2010年12月6日)