「基地のない沖縄」へたたかいは続く 奮闘した 沖縄民医連と全国の仲間
「世界一危険な普天間基地の返還を。辺野古に新基地をつくらせてはならない」。沖縄県知事選挙では、沖縄民医連と支援に駆けつけた全国の仲間が大奮闘しました。イハ洋一さんは惜敗しましたが、憲法九条が生きる日本へ第一歩となる歴史的なたたかいでした。
沖縄民医連の要請に応え、全国でワンコイン募金などカンパ活動と支援がとりくまれました。 四四県連から職員や共同組織の仲間五六九人が応援に入り、史上最高の支援体制でした(実日数で一八四二日)。辺野古連帯支援活動の経験をもつ若い職員やベ テラン職員が平和への思いを込めて県民に訴えました。
期間中は沖縄の仲間とともに、ビラ六種類約二二万七〇〇〇枚を配布、ハンドマイク四五一八回、ほか電話での対話や朝立ち宣伝などを繰り広げました。
岩手・川久保病院から来ていた八幡志乃さん(作業療法士)は「きれいな辺野古の海に基地をつくるなんて信じられない。基地の危険さを感じ、辺野古での運 動を知って、伊波さんを手伝いたいと思いました。日本の未来がかかっている」と語りました。
全国からの支援は、沖縄民医連の仲間を励ましました。知名健司さん(県連・医学対担当)は「感謝です。全国的な連帯と綱領を共有して行動する民医連のすごさ、すばらしさを感じています」と。
沖縄民医連の新垣安男会長は、一一月二九日に声明を出し、「知事選挙で惜敗したからといって、普天間基地の県内移設反対の県民の民意が変わったわけでは なく、たたかいは続きます。沖縄民医連と全国の仲間の今回のたたかいは、新綱領の実践の最初の大規模なたたかいとして、民医連の歴史に残ると確信します。 引き続き全日本民医連に団結して、平和人権を守るたたかいを前進させることを誓って、職員の奮闘と全国支援へのお礼とします」とのべました。
(民医連新聞 第1489号 2010年12月6日)