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民医連新聞

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こころの健康を守る職場・地域づくりを いの健センターが全国集会

 第四回健康で安全に働くための交流集会(働くもののいのちと健康を守る全国センター主催)が一〇月二~三日に静岡県で開かれ、全国から一一二人が 参加しました。一昨年の第三回に続きメンタルヘルス対策を中心テーマに、情勢の変化を踏まえた職場・地域のとりくみを交流しました。
 集会ではNPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」の清水康之代表が、「自殺のない『生き心地の良い社会』へ」と題して記念講演。年間三万人の自 殺者一人ひとりの人生を感じることが重要と語り、東京マラソンのスタート時点の映像を三万人の象徴として上映しました。
 また、自殺者一〇〇〇人の調査から、自殺者一人の背景には平均して四つの要因がある一方で対策が「点」にとどまり、セーフティーネットがネットではなく 格子状になっていると指摘。「新しいつながりが新しい解決力を生む、がライフリンクのモットー。自殺対策は生きる支援であり、地域づくりの絶好の切り口で す」と話しました。

労組や地域から報告

 続いてかながわ生協労組やEAPメンタルサポート京都など五つの労組・地域・事業所がメンタルヘルス対策のとりくみを報告。このうち、東京保健生協の菅 谷幸彦さんは、専任相談員としてかかわる職員の心の相談活動を紹介しました。二〇〇七年に安全衛生宣言を発表し、労組を含む「心の相談窓口」をスタートさ せたことや、休職中のルールと復職への職場対応について解説したうえで、「仲間意識が薄れ、モチベーションが低下したとき、だれでもメンタルヘルスの不調 者になりうる」と活動の強化を訴えました。
 集会二日目は「こころの病気の理解のために」と、「労働安全衛生法、労災保険の基礎知識」の二つの基礎講座と分科会がありました。
(岡村やよい、いの健センター事務局)

(民医連新聞 第1487号 2010年11月1日)