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民医連新聞

民医連新聞

全国で平和を熱くアピール

 8月6日広島での平和式典に初めて国連事務総長やアメリカ駐日大使が出席。核兵器廃絶の運動に弾みがついています。今夏は平和運動が大きく盛り上がり、民医連でもたくさんのとりくみが行われています。

“平和”感じとる若者たち

神奈川民医連 ピースフェスティバル

 神奈川民医連では、七月二四日、ピースフェスティバルを開きました。一二回目の今年、テーマは「核も基地もいらない~沖縄に想いを寄せて~」。会場の港南公会堂いっぱいの約四六〇人が集い、大いに学び交流しました。(佐久 功記者)

 今回は「沖縄との連帯」を大きく打ち出し、メイン講演者に沖縄民医連の内間均事務局長を招きました (別項)。講演に先立ち、普天間基地のようすを映像で流しました。会場に軍用機の爆音が響き渡り、参加者は、基地周辺に住む沖縄の人びとが日々さらされて いる訓練の騒音を体感。内間さんの話をよりリアルに聞くことができました。
 この日は同県連の平和学校の卒業発表も行われました。平和学校は一年かけてフィールドワークなどを行い平和について青年職員が学びます。今回で九年目で す。発表は、受講生一三人がニュースキャスターや解説員などに扮し、平和学校でとりくんだ内容を「報道」。沖縄や旧陸軍登戸研究所のフィールドワークなど で学んだことをわかりやすく伝えました。最後には、一人ずつ思いを語りました。
 他にも企画は盛りだくさん。城谷護さんの楽しい腹話術「ゴローちゃんが平和を語る」や、NPT再検討会議参加者からの報告、原水禁世界大会参加者の紹介などを行い、最後にみんなで合唱しました。
 参加した共同組織の小林映子さん(川崎医療生協)は、「毎年参加していますが、今年もよかったです。若い人たちが素直に“平和”を感じ取っていることが 伝わりました。きっとこれが今後の運動の発展に結びついていくと思います」と感想をのべました。

沖縄県民と全国の連帯で米軍基地の無条件撤去を

内間均事務局長が講演

 普天間基地では、耐用年数が切れたヘリをいまだに使用し、滑走路の周辺には住宅が密集しています。最近では、エンジンを止めてスーッと落下し、直前でエンジンをかけて着陸する訓練も行っています。だから世界一危険な基地と言われているのです。
 沖縄は日本に復帰する前の二七年間アメリカに支配され、県民のあらゆる権利が剥奪されていました。しかも復帰後も米軍基地の重圧のもとに置かれ、苦しめ られてきました。だから今回の普天間基地の問題では、県民は失望を通り越し、怒りが沸点にまで達しています。
 これまでにも県民はいくたのたたかいを繰り広げてきました。時には“島ぐるみ”のたたかいになります。わずか一四〇万人の県が日米両政府を震撼させ、そ の政策を変更させてきました。例えば祖国復帰闘争です。国際法上は不可能といわれました。このたたかいが成功したのは、“島ぐるみ闘争”と、全国で「沖縄 を返せ」の連帯した闘争があったからです。また沖縄の六五年のたたかいを振り返ると、その根底には悲惨な沖縄戦を体験した県民の、「二度と戦争をさせては ならないし、してはならない」という断固とした決意があったと思います。
 一一月に沖縄県知事選挙があります。ここで勝てば、辺野古への移設はできなくなります。なぜなら辺野古の海を埋め立てる許認可権は知事にあるからです。 正念場は一一月。知事選では普天間基地の無条件撤去を掲げる知事を全力を挙げて当選させたいです。全国からの支援をよろしくお願いします。

Tシャツ隊、皇居を走る!

東京・健友会

 【東京発】健友会は、八月の原爆の日に向け、中野共立診療所内で核実験被害写真展を開いたり、原水禁世界大会に参加する代表団など職員・友の会会員で核廃絶の署名を集めたり、多彩にとりくんでいます。
 七月一四日には、背中に「平和」の文字を大書した揃いの青いTシャツを着て、皇居の周りを自転車で走りました。近年、ランニングブームに沸く皇居周辺ですが、一列に並んで走る自転車の列は壮観で、注目を集めました。
(「健友会組織部ニュース」より)

手描きのうちわに平和の願い込め

健康友の会みみはら

 【大阪発】七月三日、二〇一〇年国民平和大行進があり、健康友の会みみはらと同仁会から計六六人が参加しました。「ノーモア・ヒロシマ! ノーモア・ナガサキ!」「核兵器のない世界を」と訴え、平和と九条を守る熱い気持ちで最後まで行進しました。
 途中の石津太神社では、浜寺支部の世話人と会員五人で「反核・反戦うちわ」一六四本を配りました。古いうちわを集めて紙を貼り直し、会員さんがそれぞれ の平和への願いを描いてつくります。数年前から毎年つくっています。六月から何日もかけてつくりますが、毎年好評です。
(機関紙「とも」八月号より)

駆け抜けた信濃路

長野県民医連

 【長野発】「平和の大切さを自分らしくアピールしたい!」「行 動を起こしたい!」と始まった信州反核平和自転車リレー(ピーチャリ)も今年で四回目。今年のチャリダー(自転車のこぎ手)は全県で合わせて九七人。応援 スタッフは、共同組織の人も含めて三〇〇人を超えました。六月一二、一三の二日間で、長野市から飯田市まで走り抜けました。
 途中立ち寄った事業所では、工夫をこらしたセレモニーや心のこもった差し入れに、元気と勇気をもらいました。初参加の職員からは、「争い合うことよりも みんなで協力しあうことの方がよりよい世界をつくっていけると訴え続け、それが実現できると感じた」「平和について学び行動することが大事」との感想が寄 せられ、食事をつくってくれた共同組織の人からは「若い人たちががんばっている姿に、元気をもらっています」と好評でした。
(古池智、看護師)

(民医連新聞 第1482号 2010年8月16日)