医療機器を寄贈 ピースボートでキューバへ 全日本民医連
八月二日、民医連の事業所からの寄贈医療機器を積んだ船(ピースボート)がキューバ共和国に向け、晴海ふ頭を出港しました。
昨年一一月、キューバ国立腫瘍学研究所とキューバ共和国大使館から「民医連の医療機関で不要になった医療機器の寄付を」との要請を受け、全国に呼びかけたものです。
今回積み込んだ機器は、九病院二診療所から提供された内視鏡二二セットを始め、フィルム自動現像機や人工呼吸器、ガラス注射器約一七〇〇本、手術道具な どで、段ボールで二〇箱を超しました。キューバに対し経済制裁を続ける米国内法の「再輸出規制」に抵触するため、コダックなど米国製の機器数台が直前に送 れなくなりました。
ピースボートのオセアニック号(三万八七七二トン)は世界各地を回り九月二〇日にキューバのハバナ港へ寄港する予定です。
ピースボートが無償で搬送する理由は「国と国の利害に左右されず人と人とのつながりをつくる」という理念からで、難民、ストリートチルドレン、スラム、 戦争、飢餓を見て回り、人びとと交流し、世界各地へ「支援物資」を送る活動をしています。(箱木五郎、全日本民医連事務局)
(民医連新聞 第1482号 2010年8月16日)
- 記事関連ワード
- 戦争