栄養部門県連代表者会議開く
全日本民医連は第三九期栄養部門県連代表者会議を六月一一~一二日に開き、管理栄養士、栄養士、調理師など八二人が参加しました。
五十嵐幸子栄養部門委員長が問題提起を行いました。情勢や栄養部門の活動の到達点をのべ、三九期の重点課題九項目を提起。(1)栄養管理・食事の質・満 足度の向上、(2)NST(栄養サポートチーム)、褥瘡、摂食・嚥下などチーム医療、(3)安全・安心な衛生管理、(4)在宅はじめ介護分野への対応、 (5)地域の健康づくり、(6)経営改善、(7)給食センター化・委託化への対応、(8)調理師の活動展開、(9)後継者対策・部門活動・職能団体のとり くみです。
続いて、染原剛委員が「厚生労働省に対する要求」を提案。病院給食・栄養指導などの診療報酬の引き上げと患者負担の軽減、特別食加算を一食から一日ごと の算定に変更すること、NST加算の条件の緩和などです。独自に厚労省交渉を検討するほか、署名運動もすすめる予定です。
四年ぶりに実施した「第三八期栄養部門基礎調査」の結果を小西艶子委員が報告しました。物価高騰の中でコスト管理に努力し、診療報酬の引き下げや業務量 の増大化に屈せず、前向きに業務にあたっている栄養部門の職員の活動が明らかになりました。
日本歯科大学の菊谷武教授が「摂食機能からみた栄養支援」と題して講演し、誤嚥の原因や咀嚼・嚥下と歯の問題などを話しました。
五事業所が指定報告。山口・宇部協立病院から「MBOに基づく職場運営」、広島共立病院から「DPCと栄養管理」、秋田・中通総合病院から「調理師によ る地域保健活動」、千葉・船橋二和病院から「特定保健指導の積極的支援にかかわって」、群馬・利根中央病院から「NST活動について」です。これらを受 け、六つの分散会に分かれ活発に討議しました。
(民医連新聞 第1480号 2010年7月19日)