沖縄県民の思い受け イジュ唯行(ただゆき)医師が決意 参院選沖縄選挙区
1951年沖縄生まれ。普天間高校卒業。70年に国費留学生として北海道大学医学部入学。79年、東京・代々木病院で勤務。沖縄協同病院、那覇民主診療所、中部協同病院を経て、91年、沖縄協同病院副院長。家族は妻と5人の子。沖縄県保育向上推進協議会会長も歴任 |
沖縄を訪れた鳩山首相は、普天間基地は結局、もともと自民・公明政権がすすめていた「辺野古沖埋め立て」としました。
五月二三日に行われた県庁前での緊急抗議行動では、「公約は最低でも県外ではなかったのか。国民、県民を騙したのか」と、怒りと抗議の声があふれまし た。「ここまで踏みつけにされたら、あらゆる手段の抵抗闘争で基地建設を阻止する」との決意も表明されました。
こうした沖縄県民の思いを集めて、沖縄医療生協前理事長のイジュ唯行(伊集タダユキ)医師が、参議院選挙沖縄選挙区に立候補を表明しました。「基地のな い平和で豊かな沖縄をめざす県民の会」の要請を受けたもので、革新共同の候補として出馬します。
イジュ医師は、「沖縄から基地を撤去しなければならない、という県民の強い思いに後押しされた」と決意をのべています。
私たちは、全国へ、世界へ、「基地はいらない」という沖縄の思いを、発信してきました。
沖縄に駐留する米軍海兵隊は、日本を守るどころか、アフガニスタンやイラクなどを侵略する先頭に立ってきた殴り込み部隊です。しかも、鳩山政権は「辺野 古湾の杭打ち桟橋方式」を米側に打診したものの、杭打ちではテロやミサイル攻撃に弱いからとアメリカに拒否され、もとの埋め立て案に戻ったというのです。 沖縄県民の思いを踏みにじり、県民を危険にさらし続けることは、決して許せません。
沖縄民医連は、鳩山政権の裏切りへの最初の回答として、イジュ候補の勝利のために、総力をあげてたたかうことを決定しました。全国からの支援を心からお願いします。
(内間均・沖縄民医連事務局長)
(民医連新聞 第1477号 2010年6月7日)