ハローワーク前で健康相談 長崎民医連
【長崎発】当県連では四月二一日、初めてハローワークの会議場で無料健康相談会を開催し、二二人が相談に訪れました。
きっかけは、上戸町病院と三つの診療所で〇九年九月に開始した「無料低額診療事業」です。今年三月末までの利用者は六世帯八人に。「リストラされ家の ローンが払えず自己破産」「不況でホームレスに」など深刻な実態に、この制度をもっと知らせたいと、相談会を企画しました。本田英雄医師(大浦診療所長) はじめ職員・友の会員など二四人が参加しました。
相談者のうち四人が無保険、「保険証はあるが一部負担金の支払い困難」が二人。その後、三人が受診、一人は食道潰瘍でした。
また「失職しないよう体調不良をがまん」「アルバイトの職はあったが交通費が不支給」「友人は職がなくうつ病に」などの話も。二八日、長崎労働局へ報告 に出向き、政策的対応について意見交換し次回の協力も要請しました。
参加した職員は「雇用問題と疾病の関係を考えさせられた」「実態を知った」などの感想を出していました。
(山崎倉俊・事務)
(民医連新聞 第1476号 2010年5月24日)