「アスベスト被害者相談会」一二回目 尼崎医療生協
【兵庫発】「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」は三月二一日、尼崎社協会館で一二回目の「アスベスト被害・労災・法律・医療相談会」を開催しました。五件の相談が寄せられ、弁護士、医療ソーシャルワーカー、労災関係者などが対応しました。
「父親を昨年一二月に中皮腫で亡くし、自分も呼吸苦が続いており不安」と訴えたAさん(46)には、父親の労災申請を援助し、本人には当生協のアスベス ト検診か市の中皮腫検診を速やかに受けるようアドバイスしました。
Bさん(57)は職場の健康診断で胸膜肥厚と石灰化が見つかりました。生まれてから二一年間、クボタ旧神崎工場の近くに住み、三一年間、近くで働いてい ました。ハイリスク地域に長年居住していたため、保健所の「健康リスク評価システム」に登録し、継続して健康調査を受ける「健康管理手帳」活用をすすめま した。
「被害はこれからだ」と民医連が指摘してきたように、新たな被害者が生まれていると実感しました。引き続き相談会を開くとともに、五月三〇日に「5・30クボタ包囲・人間の鎖」行動を予定しています。
(粕川實則、事務)
(民医連新聞 第1474号 2010年4月19日)
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