水俣病大検診をテーマに参加医師が記念講演 富山協立病院
【富山発】二月二七日、県内のはたらく女性たちの集会で、昨年九月の水俣病大検診に参加した当院の火爪健一医師が 「いのちを守り続ける社会に」と題した記念講演を行いました。火爪さんは、自分の調査資料も加え、一九〇枚のスライドを使って水俣病問題の本質を語りまし た。最初に「水俣病年表」を示し、事実を隠し幕引きを図ろうとする国・会社と、真相を明らかにし全被害者救済を求める被害者・国民の、壮絶な綱引きの歴史 が「水俣病の歴史だ」と説明しました。
参加した高校教師は、「学校の授業に使いたい」と話していました。ほかにも、「医者の病気の見方は、住民の立場に立つか企業や国の立場に立つかで違うん ですね」と感想をのべた人もいました。当日NHKが取材し、夕方にテレビ放映されました。
(新保京子、検査技師)
(民医連新聞 第1473号 2010年4月5日)
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