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民医連新聞

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尼崎アスベスト訴訟 第2回弁論では… 尼崎医療生協

【兵庫発】尼崎市の「クボタ」旧神崎工場でアスベストの運搬作業に従事し、石綿肺がんで死亡した山本隆彦さん(当時 六二)と、別の工場でアスベスト曝露を受け、肺がん転移脳腫瘍で死亡した藤原信之さん(当時五六)の二遺族が起こした尼崎アスベスト訴訟(労災型)の第二 回弁論が二月一日、神戸地裁で開かれ、約五〇人が傍聴しました。
 原告弁護団は「国は、旧労働基準法四五条にもとづき、使用者に石綿粉じんの飛散を防止する密閉化や、労働者の安全対策を取らせる義務を怠った」と指摘。
 さらに「一九五八年には『労働環境における職業病予防に関する技術指針』という通達で、石綿破砕作業等の抑制目標限度値が定められていた」と国の責任を追及しました。
 クボタは「下請けや孫請けの労働実態について知る立場にない」などと責任を認めず、弁護団は「クボタと下請け・クボニ運送の関係を明確にするよう」求めました。
(粕川實則・事務)

(民医連新聞 第1470号 2010年2月15日)