市と無低診で意見交換 尼崎医療生協
【兵庫発】当医療生協が「無料低額診療事業」を開始して半年。その教訓をもとに、尼崎市担当部局と意見交換をしました。健康福祉局法人指導課長、福祉事務所保護課長らが対応。粕川理事会事務局長、尼崎医療生協病院の多田MSWらが報告しました。
半年間で適用者は五一世帯九〇人にのぼります。医療機関へかかるお金がなく、市販薬でごまかし、どうしようもなくなって病院に運ばれ、緊急入院。末期ガ ンで、数カ月で亡くなった事例も複数ありました。粕川事務局長は、「社会保険の人が失業後、国民健康保険に入らずに無保険になるケースがある。行政が把握 し、細かな対応を」と、申し入れました。
多田MSWは、国保法四四条を実情に合わせて運用することが急務だと訴えました。保護課は「生活保護を抜けても(四四条を)利用したいという方もいる。 紹介したい」と回答。法人指導課は「制度を市民に知らせるために、ホームページや『くらしの便利帳』への掲載を検討する」と明言しました。(杉山貴士、事 務)
(民医連新聞 第1465号 2009年12月7日)