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民医連新聞

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医師増へさらに運動を 署名すすめる会がまとめ

医師増員と医学部の教育条件の整備などを求める「医師・医学生署名」は、二万一六八三筆に到達し、今国会に提出されました。
 「署名をすすめる会」は一一月八日、まとめの集会を開き、運動を振り返り、成果を確認しました。
 代表の近藤克則さん(日本福祉大学教授)があいさつ。「医師養成数の三七〇人上積みが確認できた。今後の予算論議に注目していきたい」とのべ、運動が現実に政府方針を動かしてきたと強調しました。
 本田宏さん(済生会栗橋病院副院長)が一年間の運動のまとめを報告しました。「医師たちの勉強会は土日ばかりだが、他の業界では土日は休むもの。日本の 医師数がOECD諸国の平均に到達するには、二〇万人足りない試算だ。医師増は不要と言う人が未だにいる現状で、二万筆以上集めたことに確信を持とう。現 場からの情報を継続的に出していくことが必要。憲法二五条がいう誰でも生きていける国をめざしていこう」とのべました。
 小池晃・山下よしき両参院議員が激励に。紹介議員は主要全会派の予定です。
 署名には各地で共感が。鹿児島、山梨、宮崎、北海道、宮城、石川から運動の報告がありました。
 山梨大学の医学生は「学生だから何もできないという考えが、運動で変わった。仲間の気持ちがわかったし、できたという経験は医師になった後も生かせると 思う」と発言。宮崎の医学生は「アンケートで、ほとんどの学生が医師増は必要と答えている。実態を知らせて声を高めることができた」とのべました。
 全日本民医連の藤末衛副会長は「医療の崩壊は進行中だ。次の課題は、今ここにある危機をどうするか、医師研修をどうするかだ。よい医学教育・医師研修ができる予算を獲得しよう」と提起しました。

(民医連新聞 第1465号 2009年12月7日)